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■写真とは何か(4)【断章】 |
No.004 |
確かに、歴史的な“写真の誕生”を出発点とし、現代の“写真の定義”をその延長と見た場合、先に述べた写真と呼ばれるための条件はひとつの回答ではあろう。
だが、私たちが普段使っている「写真」という言葉のニュアンスとはこれまた大きくかけ離れたものであることも事実である。そこでもう一度別の視点で考えたいのは、「何を写真と呼んでいるのか」ということである。「何を基準に写真と判断しているのか」と言い換えてもいい。
印画紙なのか、フィルムなのか、インクジェットプリントか、デジタルデータか・・・
だが、今このことを語るにはあまりにも時間が足りない。
よって、ここでは、これから考えていく焦点をピックアップするに留めたい。
・紙とインクと印画紙と〜あるいは「プリントとプリントアウト」
・フィルムはドラムスキャナの夢を見るか〜あるいは「潜像と視覚的記録」
・写真と呼ばれるまで〜あるいは「写真生成行程マトリックス」
・写真最果ての地〜あるいは「確実に写真と呼ばれないモノ達」
今後以上のような題目について考えていく予定であるが、ちょっと堅い話がつづいているので、違うテーマのものもはさみつつ進めていきたい。
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