APRIL 17 ,2005

■八二一出版記念展 『はっちゃんだらけ』
No.030
[場所] カンテ・Gギャラリー
[期間] 2005年4月8日〜4月17日
[料金] 無料



さて今回は、もうすでに半年に一度の恒例となりつつある八二一出版記念展なんだけど、まず最初に注目したいのはそのタイトル。ボクも含めた大方の予想を見事に裏切って『はっちゃんだらけ』となっていたよ。これを知ったのは送られてきたDMを見たからなんだけど、実は、そのDMのデザインと相まって、先行きあやしい印象を受けていたんだよね。というのも、DMに使われていた写真が、素人の切り抜きかと思わせるほどヒドイものだったからなんだ。前回の写真集の内容にも危ういものがあったから余計にね。

さて、会場はいつもの「カンテ・Gギャラリー」、入って見渡してみると前回のような超大型のプリントはなし。その分、旧作、旧旧作も織り交ぜた構成となっていたよ。半年スパンで新作のみで構成というのは難しいのかもしれないけれど、やっぱりちょっと残念なところだよね。新作は、展示で見る限りは路線変更等は見られなかったから、あとは写真集でどうなっているのか、だね。

そうこう、ケーキをほお張っているうちにモデルとなっている猫「はっちゃん」が会場に到着。いつもの人垣、行列状態に。個人的にはこういった場面でフラッシュをバンバン炊くのは非常識極まりないと何度でも言いたいんだけれど、作家(=猫の所有者)やカフェスタッフが何も言わないのだから、ボクが言ってもしょうがないよね。言えるのは、「概ねいつもの通り」ってところだね。つまり猫好きにとってはモデル猫と触れ合い遠慮なく撮ることができる絶好の機会であるし、写真好きにとっては、「写真展」を見に行く感覚でいると不愉快な思いをしかねないってこと。

でも、今回から期間中の「はっちゃん」の詳細な在郎予定時間がwebでも公開されているんだ、これは嬉しい配慮だよね。自分の目的に合った時間を選んで会場へ足を運ぶことができるんだから。

あと写真集の方は、写真の内容や方向性が危ぶまれた前回とは違って、第一作目に近い出来だったね。写真はしっかり見せていて、それ以外のオマケページも質が向上。DMと同じ表紙のデザインだけが悔やまれたけど、半年後の次作に期待できる出来だったよ。