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■八二
一 「はっちゃんち。」出版記念展 |
No.013 |
[場所] カンテ・Gギャラリー |
[期間] 2004年4月1日〜4月11日 |
[料金] 無料 |
雨の中足を運んだ今回の展示は、八二 一の写真展「はっちゃんち。」だよ。“はにー”じゃなくて821の漢字で“はに
はじめ”と読むんだ。男女二人のユニットで活動している猫写真家なんだよね。
今回の展示は、同名の写真集の出版を記念しての写真展。作家にとっては二冊目の写真集なんだけど、実は一冊目の写真集出版の時の写真展も見に行っているんだ。でも実はその時の展示は、マーヴェラスって感じじゃなかった。ポジをスキャンして顔料系プリントアウトしたものが展示されていたんだけど、A2、A1サイズのものはA3を貼り合わせてたのがすぐにわかったし、イメージにジャギーが出てしまっているのも気になったりして、チョッピリ残念感があったんだよね。
では、今回の展示はどうか。まず会場のカンテ・Gギャラリーは、カフェ カンテ・グランデに併設されているんだけど、カフェとは上手い具合に空間が分かれていて、カフェとの連続性を持ちつつも、ギャラリーとしての独立した景色を作り出せるという絶妙な造りだよ。そんな会場に、A3〜B1サイズのプリントが壁に架けられていたり、膝くらいの高さの段に置かれていたりで約30点。バランスもよかったんじゃないかな。
今回は全てデジタルカメラで撮影された写真で、B1のものは知人所有のEPSONの大判カラーインクジェットプリンターMAXARTで出力されたものということだよ。カメラの画素数は600万画素のはずだけど、こんなに大きなプリントでも破綻が見られなかったのはスゴイと思ったね。デジタルデータやプリンターのハンドリング技術が前回よりも明らかに向上してるってことかな。これって嬉しいことだよね。
イメージとしては、全て写真集からのよりぬきで、公園から拾われて、八二家へやってきた猫“はっちゃん”が主題。この猫がまたイイ役者ップリをみせているんだよね。もちろんそれをとらえる写真家の目にも注目。前作『君のニャは。』は、よくあるカワイイ系猫写真だったのだけれど、『はっちゃんち。』では、面白飼い猫系であっても、その枠におさまっていないというか、あくまで同居人としてその行動を気負いなく撮ってるという所が新鮮だったよ。でもやっぱり大きいサイズで見れたのが一番よかったな。インクジェット出力の実用性を目の当たりにできたというのが、ね。
ボクもカラー大判プリンターが欲しくなってきちゃった、ってのが困った点なんだけどね。
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